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原発ゼロの未来へ  2011/07/02

緊急行動に2万人

「私たちの未来に原発はいらない」―「原発ゼロ」をめざす大運動を全国で起こそうと、2日に明治公園で緊急行動(同実行委員会主催)が開かれました。
 続々と集まった2万人以上(主催者発表)の参加者で、会場はいっぱいに。ブース企画では、七夕にちなみ「子どもたちに安全な未来を」「原発のない世界に」などの短冊を参加者が竹に飾るコーナーや、放射線量の高さが心配される江戸川区内の測定結果をマップにした展示など、学習会や運動交流の約30のブースが並びました。
 日本共産党のブースでは、笠井亮衆院議員が原発からの撤退を求める同党の提言を紹介し、かち佳代子都議がマスコミでも話題を呼んだ同都議団による都内の放射線量調査の結果を報告。参加者から出された、自然エネルギーへの転換の可能性や、放射線の安全基準の考え方などの質問に答えました。
 メーン集会は、福島県に住む伊東達也さん(原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員)の「普通の仕事、暮らしを返せというのが私たちの願い。国策によってもたらされた苦しみ、怒りを共有し、原発ゼロへ全国各地で草の根の運動に立ち上がろう」という訴えでスタートしました。
 来賓あいさつに立った志位和夫共産党委員長は、「ひとたび重大事故が起きれば、空間的にも時間的にも社会的にもどこまで被害が広がるか分からないのが原発。この危険から社会を守るには、原発をなくすしかない」と呼びかけました。
福島瑞穂社民党党首と、国民投票で原発復活を拒否したイタリアの労働総同盟からのメッセージが読み上げられました。
 福島や静岡、愛媛など原発立地県の元町長や住民団体代表、学生らが「日本のきれいな農地を返せ、原発はもういらないが、福島の農民の声」「原発ゼロの声を広げ、安心して住める日本をつくろう」など、次々と発言しました。
集会終了後、参加者は「フクシマを繰り返すな」「原発はいらない」などとかかれた、のぼりやプラカードを持ちパレードしました。
             (東京民報2011年7月10日号に掲載)