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八王子市長選 Hachioji City

3氏が立候補 「つくる会」から峯岸氏 | 12/01/18

 任期満了に伴う八王子市長選が15日告示(22日投票)され、「市民の手で市長をつくる会」から新人の峯岸益生(ますお)氏(63)=日本共産党推薦=が立候補し、「大型開発を見直し、生活と環境を守る市政に転換しよう」と訴えています。市長選には、ほかに、いずれも新人の自民党前都議の石森孝志氏(54)=自民推薦=、自民党を離党した前市議の両角譲氏(49)=みんなの党推薦=が立候補しました。
 峯岸氏と「つくる会」は、3期12年続いた黒須市政が八王子駅南口再開発事業に巨額の税金をつぎ込む一方、高齢者一人当たりの福祉予算や中学生一人当たりの教育予算は全都で最下位クラスであると指摘。政府が社会保障の改悪と負担増を進めようとする中で、住民の命と暮らしを守る市政への転換が求められているとして▽中小企業や労働者を応援し、お金が地域を回る地域循環型の経済活性化を目指す▽原発ゼロへ、自然エネルギー活用、放射能対策の強化▽医療・介護の負担軽減、認可保育園増設などの子育て支援▽大川口物流拠点構想を中止するなど大型開発を見直し、利権と無縁な市政をつくる―などの「あったかプラン」の実現を訴えています。
 黒須隆一市長が後継とする石森氏は、自民党組織丸抱えで「攻めの市政・まちづくりへ転換」「関東の西の雄の再構築」を掲げ、「市街化調整区域の見直し」なども主張して、さらなる大型開発に突き進む姿勢です。また、両角氏は「徹底八王子市民党」を掲げ、「市民本位の市政に変える」と主張していますが、黒須市政の予算・決算にすべて賛成してきており、「市役所の徹底的スリム化」をうたって市民施策切り捨ても狙っています。
 
峯岸益生氏の経歴
 63歳、多摩市生まれ。民間企業勤務の後、2009年まで約40年間、東京土建八王子支部書記を務める。現在は年金者組合、高尾山の自然を守る会などで会員として活動