日本共産党の吉井英勝衆院議員が内外のメディアから引っ張りだこです。今回のような原子力発電所の事故を予想し、大地震や津波による電源喪失・炉心溶融の危険を国会質問で警告していたからです。警告の内容や今後の見通し、自然エネルギーの活用などを聞きました。
(聞き手・松橋隆司)
原発の冷却水は電動ポンプで循環させて、海水で冷やす仕組みになっていますが、地震が起きると原発の発電がストップするので、ポンプを動かすためには外部から送電線を使って電力を送るか(外部電源)、デイーゼル発電機とバッテリー(内部電源)の組み合わせで電力を起こすしかありません。両方とも失ったのがまさに今回の福島原発の事故です。
原発は日本の電力の3分1を占めていますから、今ただちに切り替えるのは無理ですが、中長期的には、現在のような安全神話に基づく危険な原発依存は抜本的に改め、まずこれ以上原発を増やさず、再生可能エネルギーを爆発的に増やし、原発に頼らなくともやっていける方向を目指すべきです。私が昨年10月に出版した『原発抜き・地域再生の温暖化対策へ』(新日本出版)で詳しく紹介していますが、たとえば高知県梼原町は風力発電で生み出した電力を売り、年間約4千万円の収入を得ています。それを原資に森林の間伐を進め、間伐材を使った木質ペレットストーブ、太陽光パネル設置補助金、落差8・ほどの水力発電の設置などでエネルギーの3割を自給しています。こうした取り組みがすでに各地で試みられています。