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小金井市長選 Koganei City

ゴミ問題解決、暮らし守る市政を 小泉氏が出馬 | 11/12/11

 佐藤和雄前市長の辞職に伴う小金井市長選挙が、11日告示、18日投票で行われます。選挙には「小金井再生市民の会」の無所属、小泉たみじ氏(共産党推薦)が立候補を表明したほか、稲葉孝彦元市長(自民・公明推薦、民主支援)、斉藤康夫氏(前市議)、野村隆氏(民主党衆院議員元秘書)がいずれも無所属で立候補を予定しています。
 佐藤前市長は、今年4月の市長選挙で初当選。選挙で、他市にゴミ処理を委託する経費について「20億円の無駄遣い」と主張したことをきっかけにゴミ処理問題が行き詰まり、辞任しました。
 小金井市の可燃ゴミ処理問題の混乱の原因は、4月まで続いてきた稲葉孝彦元市長が、小金井市、調布市、府中市がそれぞれ用地を所有する二枚橋焼却場の跡地を、両市の理解を得られないまま、新ゴミ処理施設の建設場所にすることに固執してきたことにあります。建設までの間、多摩各市にゴミ焼却を委託していますが、今日に至っても、調布、府中両市と周辺住民の了解はほとんど不可能な状況になっています。
 市長選では、このゴミ処理問題を早期に解決する、市民に信頼される市政をつくることが第一に問われます。
 同時にこの市長選のもう一つの重要な焦点は、今、国が保育、介護、年金などのさらなる切り捨てを狙い、所得税、消費税などの負担増の計画もある中、こうした悪政の防波堤として、税金の無駄遣いを改め、市民生活を守る市政にできるかどうかです。
 稲葉元市政は、大型開発に偏重し、保育園、学童保育などの委託化や公民館の有料化など市民生活を切り捨ててきました。
 JR武蔵小金井駅南口の再開発では、リース庁舎で無駄遣いを続け、すでに市が112億円で取得済みの「ジャノメミシン工場跡地」があるのに、それを43億円で処分して、駅前の一等地に市庁舎を建てることを計画。「無駄遣いはやめて」と市民が運動を広げ、駅前庁舎計画を断念させ、「ジャノメ跡地」への建設方針に変更させました。
 佐藤前市長は選挙では「(武蔵小金井駅南口再開発で建った)市民交流センターの購入(約40億円)は無駄遣い」と購入しないことを公約したのに、当選後は購入に方針転換するなど、無駄遣いを改める上でも前進しませんでした。
 小泉氏は・ゴミ処理問題を早期に解決するため、直ちに二枚橋焼却場跡地の方針を見直し、広域組合への加入なども検討・災害と原発事故による放射能汚染から命を守る・市民交流センターの取得を見直すなど、税金の使い方を改め、子育てや介護などに重点をおく─などの政策を掲げ、「稲葉市政への逆戻りを許さず、ゴミ処理問題でも、市民生活を守り、税金の無駄遣いを改める問題でも、責任ある政策をもっているのは私だけです」と市民に訴えを広げています。
【小泉たみじ氏の略歴】
 33歳、東京都港区生まれ。元東京農業大学学生会委員長、東京都学生自治会連合委員長。07年市長選候補、09年日本共産党衆院18区候補。現日本共産党北多摩中部地区委員長。

              (東京民報 2011年12月11日号に掲載)