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狛江市長・市議補選 Komae City

田辺氏 市民派市政継承訴え大健闘 当選は新人の高橋氏 | 12/06/26

大勢が判明し記者会見する田辺氏=6月24日、狛江市

 任期満了に伴う狛江市長選は6月24日投開票され、16年間続いた矢野・市民派市政の継承・発展を掲げた「豊かな狛江をつくる市民の会」の田辺良彦氏(47)=無新、共産党推薦=は、1万3555票(得票率45・29%)を獲得し、大健闘しましたが、届きませんでした。当選は市政転換を掲げた前都幹部で新人の高橋都彦氏(60)=民主、自民、公明、生活者ネット推薦=でした。
 「市民派市政を受け継ぐことができず、支持者のみなさんにお詫び申し上げたい」。結果の大勢が判明した午後11時過ぎ、田辺氏は市内事務所で記者会見しました。
 田辺氏は直前の立候補表明だったにもかかわらず、矢野ゆたか市長の前回得票を上回る票を獲得したことについて「私と『市民の会』が訴えた政策への期待の現れだと思う」と強調。「この期待に応えるために、これからも全力をあげたい」と表明しました。
 同席した矢野ゆたか市長は、「前回市議選の基礎票で3対1という組織的には大きな差はあったが、五分五分のたたかいができた」と振り返り、「次に向けて準備と行動に移っていきたい」とのべました。当選した高橋氏に対して「市民本位の市政を意識して運営してほしい」と注文を付けました。
 田辺氏は市長選で「東京一安全な都市」「子どもを育むまち」「だれでも安心して暮らせる狛江」の実現を公約。「矢野市政のバトンを受け取って、『市民が主人公』の市政を発展させたい」と訴え、幅広い市民から支持と期待が寄せられました。一方、高橋氏は「第2の夕張市になることを阻止しなければならない」などと、もっぱら事実を歪めて矢野市政を攻撃しました。
 田辺氏の議員辞職によって行われた市議補選は、民主、自民両党の推薦を受けた山田拓史氏(45)が当選しました。「豊かな狛江をつくる市民の会」事務局長の絹山達也氏(66)は約4割の得票で、健闘しました。
 市民の会は同日、田辺良彦候補の公約実現に向け「市民とともに引き続き全力で頑張ります」との声明を発表しました。
  

狛江市長選の結果

得票数 氏 名  年齢 所属 推薦 
 当 16,377 高橋 都彦 60 無新 民主、自民、公明、生活者ネット
  13,555 田辺 良彦 47 無新 共産党
(当日有権者数 62,996人、投票率 48.42%)

狛江市議補選の結果

得票数 氏 名  年齢 所属 推薦 
 当 17,626 山田 拓史 45 無新 民主、自民
  11,349 絹山 達也 66 無新
(当日有権者数 62,996人、投票率 48.39%)
   (東京民報7月1日号に掲載)