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狛江市長選 Komae City

矢野市政の16年 財政確立、活気ある街に  | 12/06/05

(グラフ1)予算の比重を暮らしに逆転

 狛江市は16年前、特定業者と癒着した前市長によって市政が歪められ、あげく賭博で借金をつくり失踪するという前代未聞のスキャンダルになりました。市民からは「恥ずかしくて市民と言えない」という声が出るほど。そんな市政を変えようと市民が立ち上がり、当時、共産党市議だった矢野ゆたか氏を市長候補に擁立。前市政の流れをくむ自民、公明推薦候補らを破り初当選(1996年)しました。
 矢野市長は市民とともに市民不在の市政を転換し、情報公開と市民参加を進め、「絵手紙発
祥の地」「音楽の街」など活気と魅力ある街に
変わりました。
 前市政の予算は土木費が約30%を占め、その割合は東京で1位、全国でも8番目という異常な突出ぶりで、借金はふくれあがり、福祉や教育は後景に追いやられました。矢野市政は土木費を減らし福祉や教育を優先(グラフ1)。人件費の抑制をはじめとした内部努力で、財政確立は大きく前進しました。その結果、財政運営のゆとりを示す経常収支比率は、多摩26市で良い方から10番目、10年度は黒字規模が多摩で2位になりました。
 市に関わる借金の総額も、市民1人当たりで同じく少ない方から10番目。一般会計と特別会計の合計では、ピーク時から64億円減少し、01年度からの国の制度変更で、国の借金が帳簿上、市の借金に移ってきた分(81億6千万円)を除けば、実質146億円も減らしました(グラフ2)。

(グラフ2)前市政の借金を減らし財政を確立











(東京民報6月3日号に掲載)