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都議会報道                   2014/01/10

共産党都議団 裏献金疑惑で猪瀬前知事に公開質問状

猪瀬前知事に公開質問状をわたそうとする共産党都議団(右側)

=13年12月24日、都議会
 日本共産党都議団は12月24日、医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った裏献金問題の真相を明らかにしないまま辞職した猪瀬直樹前知事に対し、東京電力病院(新宿区)売却をめぐる問題についての公開質問状を秘書を通じて渡し、速やかに回答するよう求めました。
 共産党都議団は質問状で「今回の問題は、都政のあり方にかかわる問題であり、都政で二度とこうした問題を引き起こさないために」、知事辞任にあたって真実を明らかにすべきだとしています。また、質問状を提出した理由について、共産党以外の賛成で強い調査権を持つ百条委員会の設置が中止されたことをあげています。
 その上で、東電病院売却をめぐる便宜供与疑惑について以下の5つの質問をしています。
 @都心への病院進出を悲願とする「徳洲会」前理事長の徳田虎雄氏と一昨年11月に面会した際の会話の内容。
 A面会の場で虎雄氏から東電病院の意向が示されたのなら、5000万円もの資金提供が東電病院取得への協力の期待が込められていたのは明らか。どう認識していたのか。
 Bなぜ突然、東電病院に関心を持ったのか。知事本局に同病院の説明を求める指示を出した2日前に、虎雄氏との面会を仲介した「一水会」の木村三浩代表の訪問を受けている。何を話し合ったのか。
 C東電病院の入札の経過について「都の関知するところではありません」とした、都議会総務委員会答弁(13年12月10日)は、同委提出資料によると、猪瀬氏も出席した都と東電との会合で東電病院の売却・入札について報告を求め、入札資料も東電から届けられている。明らかに虚偽であり、真実を明らかにすべきだ。
 D総務委提出資料(一部黒塗り)によると、猪瀬氏が東電病院に関して、特定の病院に電話したと発言しており、特定の病院のために売却を直接介入したことを示している。黒塗りされた病院名と電話の内容、その経過を明らかにせよ。
 共産党都議団は猪瀬氏が徳洲会の意向に沿う形で東電に病院の売却を迫っていたことを12月都議会で追及しましたが、猪瀬氏は虚偽答弁を繰り返していました。



(東京民報2014年1月12日号に掲載)