本文へスキップ

東京民報は東京が見える、東京を変える新聞です。

激戦! 2013都議選 6月14日告示 23日投票 

前回惜敗の植木氏 返り咲き目指す 中野区(定数4) | 13/06/11

訴える植木こうじ予定候補

=中野区


 「自民党はだめだよ。今度は支持を広げてやるよ」。商店街で「安倍政権の暴走にストップをかけ、憲法を守ろう」と訴えていた植木こうじさんのもとへ、自転車で通りかかった男性が、こう語りかけてきました。
 自民党・安倍首相が主張する「国防軍」や「憲法改定」に不安を抱き、経済政策「アベノミクス」に期待できないと気付いた人たちが有力6候補(共産、民主、自民、公明、みんな、維新)の中で、唯一憲法を守る日本共産党の植木氏の支持を広げ始めているのです。
 弁護士の渡部照子さんは「憲法9条の平和主義や一人一人の命の大切さを基本とする人権条項などを改悪しようとする動きが広がっている中、中野からの代表がそんな人たちばかりでいいのでしょうか」と、植木氏に期待を寄せています。

前回279票差

 特別養護老人ホームの入所待機者が1200人にものぼる中野区。施設問題をより深刻にしたのは、整備推進に大きな役割を果たした用地取得への都の独自補助を石原都政とともに民主、自民、公明の「オール与党」が廃止し、整備にブレーキをかけたからです。
 これに対し同補助の廃止に反対し、調査と具体的提案で増床を実現させてきたのが共産党。植木氏は同補助の復活や公有地を利用して特別養護老人ホームを区内に500床増やすと提案しています。
 ボランティアで介護施設を手伝う90歳の女性は「植木さんは特養を増やしてくれる。共産党はうそをつかないから、ぜひ応援して」と、植木氏の提案を紹介するビラ50枚をコピーして、知り合いに訴えています。99歳の母親を介護している77歳の女性も知人に支持を広げ、銭湯で知り合い8人に支持を広げた高齢の女性もいます。
 そうした中、五輪招致を訴えの中心に据えていた自民党の現職都議は「福祉の予算を増やしたのは自民党。共産党は反対ばかり」と事実をゆがめて攻撃を始めています。
 前回1、2位を独占した民主党は1人に絞り、長妻昭元厚生労働相の知名度をバックに支持拡大。みんなの党は渡辺喜美代表のおい、維新は民主公認で当選し昨年衆院選でくら替えし落選した前職を擁立。だれが落ちてもおかしくないという激戦です。
 前回279票差で惜敗の植木さんは、4期16年の抜群の実績と5つの公約を掲げ、返り咲きへ大奮闘しています。

(東京民報2013年6月9日号に掲載)