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激戦! 2013都議選 

いい訳、野党ポーズ… 各党幹部が遊説  | 13/06/18

 都議選は23日の投票までの短期決戦のなか、各党幹部が応援に入って全都を回っています。各党幹部はともに、「都議選の行方が参院選の結果と直結する一体の選挙」と訴えています。

自民党の第一声

=6月14日、豊島区
 ◇自民、公明
 自民党の石破茂幹事長は、豊島区の第一声で、「経済をよくし、日本を活気ある国にしなくてはいけない」と強調。しかし、株価が乱高下し、物価や長期金利が上がるなど、アベノミクスの害悪が目立ってきたなかで、経済政策について多くを語ることはありませんでした。
 安倍首相は告示直前の8日の演説で、「(景気回復の)実感がないという声も聞く」と認め、「もうすぐ実感してもらえる」と言い訳しました。同じく国政与党の山口那津男公明党代表も14日、「みなさんの所得が上がり、消費が活発になっていく。そういう時代をつくらないといけない」と、多くの国民にとっては景気が良くなっていないことを認めました。

◇民主
 民主党の海江田万里代表は各地で、「都知事が暴走したら、都議会が止めないといけない」と、チェック機能を強調。しかし、この4年間に知事提出議案の99・5%以上に賛成し、4年前の都議選で掲げた「築地移転NO」「小児病院存続」などの公約を次々と裏切って知事に賛成してきたことには口をつぐんでいます。
 小金井市で同日、海江田氏が「私は民主党が日本の民主主義にとって必要な政党だと思っています」と訴えると、通りかかった女性から「思いませーん」という大きな声がかかりました。

◇維新、みんな

みんなの党の第一声

=新宿区、6月14日
 都議選に多くの候補を立てたみんなの党や維新の会の第一声は立ち止まる人も少なく、人気の陰りが明らかです。
 みんなの党の渡辺喜美代表は、新宿区での第一声で「オール与党の都議会を徹底改革する覚悟が必要」と訴え。しかし、都議会の同党議員は猪瀬都政との初の論戦となった今年3月の都議会で、知事提案に100%賛成する「オール与党」の一員です。
 維新の会は、石原慎太郎共同代表、平沼赳夫国会議員団代表らが渋谷駅ハチ公前で第一声に立ちました。
 石原氏は、外環道事業化や認証保育所創設など、知事時代の「実績」を強調。平沼氏は「安倍氏はもともと改憲論者。大いにはっぱをかけたい」と、自民党と一体の同党の姿を改めて浮き彫りにしました。
 同党の参院比例で立候補予定のアントニオ猪木氏が得意の「1・2・3・ダー」というポーズをとったものの、一緒に手を挙げた人はパラパラ。「少ねーな」とぼやいていました。



    (東京民報2013年6月23日号に掲載)